蒸留

焼酎はもろみに含まれるアルコールが熱を加えられて初めて原酒となって出てきます。
焼酎乙類(単式蒸留しょうちゅう)は甲類(連続式蒸留しょうちゅう)と違って一度だけ蒸留します。一度だけ蒸留する事により、原料特性と豊かな香りを楽しむ事ができるのが特長で、「本格焼酎」という別称を持つ所以と言えます。
神楽酒造では、蒸留の寸前までもろみの状態を細かく分析し、様々な蒸留の条件を設定して原料特性の豊かな原酒を生み出しています。
もちろん原酒となった後も担当者や研究員達が官能検査や成分分析など、厳しい「舌」と「目」で品質維持に努めています。

蒸留の状態にもいつも気を配ります
蒸留機の一つ
蒸留した焼酎が垂れる様子

覚えておきましょう〜蒸留の仕組み

普通、水は100℃で沸騰します。一方アルコールを含んだもろみは大気圧下の場合100℃手前で沸騰を始めます。つまり水より先にアルコールが沸騰し始めます。湯気の様に気化状態になったアルコールは間接的に冷却水によって冷やされて液体へと変わります。これが後に焼酎の原酒になるのです。つまり焼酎における蒸留とは水とアルコールの沸点の差を利用した、水分より優先的にアルコールを効率よく回収する方法なのです。ですから一般的に焼酎は「蒸留酒」とも呼ばれます。一方、前述した「もろみ」を蒸留せずに搾ると、もろみのエキス分もたくさん含んだ「醸造酒」になります。日本酒・ワイン・ビールなどがこれらの代表格になります。

「常圧蒸留」と「低温蒸留(減圧蒸留)」

焼酎の蒸留には通常「常圧蒸留」と「低温蒸留(減圧蒸留)」の2種類が採用されます。
低温蒸留では蒸留タンク内の気圧を調節し、常圧蒸留では調整を行いません。
蒸留方法の違いにより、それぞれ蒸留される成分が異なってきます。
つまり同じ原料であっても、味や香りに違いが出る事になります。